【トレーラー】
相次ぐ要人の暗殺、特に東西融和に心砕いてきた騎士団長アスターの死は
危ういバランスの上に成り立っていた現在のウィステリアを崩壊させるとどめの一撃となりつつあった。
東ウィステリアとパリード地方を支配下に治め、騎士団長聖印を手にしたコニック。
西部騎士団領は緊急事態として騎士団長代行に建国の六騎士家門第四位のオルシーニ卿を据え
コニックに軍勢の解散と聖印・領地の返還を迫った。
騎士団長たる意思があるのなら、その上で首都オネストまで来たれ、と。
建前こそ整えてあるが、それはもはや罪人としての扱いも同然であった。
「あの人を殺したのが、コニックだと…いうのですか?」
突然に当主アスターを失い、幼い次代当主ジュリアンを母マリアンヌが支えるローヴェレ家。
「奴らは今も東部とパリード領を不法に占拠し、首都召喚にも応じない!これが反逆でないならなんだというのか!?」
気弱な末弟が当主として立てられるも、コニックらに妄執を抱くアンドレアが取り仕切るフレーゲル家。
「ちょっとちょっと!なんでボクのこと無視して話進めてるわけぇ!?」
第一位、第二位の家が当主を失ったからには自分の時代だと勘違いする暗君を抱くコンザーガ家。
「アスター、あんた、なんで俺なんかを代行指名した上で死んでるんだよ…恨むぜ」
唐突に巡ってきた騎士団長代行の役目を全うしようとするオルシーニ家。
「あいつとは一度戦りてぇって前から思っていたからな。この内乱を一番喜んでる不届きな騎士は俺だろうさ」
常に最前線にいると賞される戦場の雄マクシミヌスを擁するスフォルツァ家。
「アスターは善き弟子であり、娘婿であった…あのような最期を遂げていい人間では断じてないのだ」
ウィステリア騎士団への忠節を代々称えられてきた老将シュラーのコロンナ家。
騎士団長選挙は行われずとも、六家門を各個に取り込み、多数派を形成しようとするコニック。
野心からではなくノルドの再襲来の前に防衛体制を構築しようという意思からの行動。
それが伝わるものもいれば、伝わらないものもいる。
「…ウィステリアは国としては酷く歪んでいるんだ。そしてそいつをあいつは変えられなかった」
「なぁ、教えてくれ…コニック殿。わしは、間違って…いたのかのう?」
「…あの日から貴方だけが、私の生きる理由でした」
「生き残るためには我々もまた見定めなければいけない。この戦いに勝利する方をね」
「…東ウィステリアのコニック、話のわかる君主、なの?」
「ぶひぃ!ぶひぶひぶひひぃ!!」
建国以来の名門六家、そしてそれ以外の者達も動き始め、ウィステリアは変革の時を迎える!
【国力比較】
東ウィステリア・コニック領
軍勢の数 3 総数で1000を超える程度。
軍勢の質 5 コニック直属部隊は実戦経験豊富なウィステリア最精鋭だが
国の富 3 ユーミル戦役により消耗。回復には時間が必要。
民の富 5 戦役に伴う臨時徴税も最少で済ませたお陰で余裕がある
行政機能 4 シルヴィアを中心に再構築が成されたが定着しきっていない
民心安定 5 コニックの統治は広く受け入れられているが、内乱になるという事に民衆は不安
軍事技術 2 武器の製造開発技術は低い。西側からの輸入に頼っていたが…
文化 3 文化的に優れた点は特にない。
西ウィステリア・騎士団領
軍勢の数 4 総数で2500ほど。
軍勢の質 5 騎士団長直属、六家直属共に訓練が行き届いている。騎兵戦力が豊富。
国の富 4 騎士団領は決して裕福ではないが、金山を保有するコンザーガ家など裕福な家も存在する。
民の富 2 産業が少なく、税も軽くはない。とても豊かとは言えない。
行政機能 4 国家機構はさほど充実していない。
民心安定 4 内乱になるという話に民衆は怯えている。
軍事技術 4 武具などの製造技術はそこそこ。
文化 3 文化的に優れた点は特にない。
【ハンドアウト】
コニック用ハンドアウト
因縁:ゴンザーガ卿ピジョン
関係 味方? 推奨感情 メイン:任意 サブ:任意
東ウィステリア・エラピカ地方に隣接するのは、ウィステリア第三位の名門ゴンザーガ家の治める土地だ。
現在の当主ピジョンは、その色々とアレでナニな言動をアスターに窘められ、フレーゲルにキレて殴られ、
いじけて半ば隠遁気味の有様だったが二人の亡き今、ウィステリアを導くのは自分だと確信していた。
……が、完全に無視されて騎士団長代行に推されたのは格下であるオルシーニだった。
彼は考えた。ならば自分の力で、平和裏にこの内乱を防いでみせると。
そして彼はコニックの前に現れた。
「ボクとコニックちゃんが手を組めば、万事無事に解決するよ~♪」
バルツァー用ハンドアウト
因縁:アンドレア・トライデント
関係 逆恨み 推奨感情 メイン:任意 サブ:任意
元々、友好的とはとても言えなかったアンドレアとの関係はフレーゲルの暗殺以降、完全に崩壊した。
アスターという押さえが無くなった今、アンドレアは積極的にコニック派の排除に打って出るのは必定。
新体制の中でのアンドレアの影響力をしっかりと測った上で対処をする必要があるだろう。
…現在の状況を作り出したアスターの暗殺、あれは本当にユーミルの仕業であろうか?
いやよそう、俺の勝手な推測で皆を混乱させたくない。
シュート用ハンドアウト
因縁:謎の少女ニコール
関係 同胞? 推奨感情 メイン:多幸感 サブ:任意
「…エルフの長の、レレシィに、聞いてきたの」
そう告げた眠そうな目の少女を見ているだけで、シュートの胸にこみ上げてくるものがあった。
「うん、それは王の子であるならみんなそうなの。変なことじゃ、ないよ?」
彼女はコニックとの面会を願った。
メル用ハンドアウト
因縁:老騎士ナルサフ・リーファン
関係 婚約者の父にして仇? 推奨感情 メイン:任意 サブ:任意
婚約者だったファルコの父が国内過激派の暗殺を行い、またファルコを殺害していた。
その可能性が高いという情報はメルを混乱させるに十分なものだった。
ナルサフと会い、真相を正したいという思いは強い。だが、ナルサフは家から姿を消していた。
だが油断はできない。
ナルサフが『ウィステリアの敵』を狙うというのであれば『反逆者コニック』は狙われる可能性が非常に高いのだから。