流れるような長い黒髪の美しい妙齢の美女。　丁寧でのんびりしたような口調で話す。
いにしえの東国の出身であり、男として育てられ武家の侍大将として名を馳せたこともある、らしい。
難民が増え、さらに人食い鬼が出るほどに治安の悪化したエグリノア森林に投影され、その傍の村の用心棒として滞在していた。
真名は不詳。　彼女の記憶によれば、かつてその住まいに藤棚があったことからこう呼ばれていたという。
その性格は慈愛に満ち、貴人として相応しい器の大きさを感じさせるが…？



「あなたは男として生きるのですよ」　「わたくしは男……なのですね」

「お前は当家の跡取りとして立派になってもらわねばならん」　「はい……　跡取りとして、立派に」

「やったぜ大将！　大将こそ日ノ本一の士だァ！」　「日ノ本一……　そうですか、この私が」

「女ゆえ、命までは取らぬ。　これよりは尼として生きるがよい」　「……畏まりました。　慈悲に感謝を」



「ウワァァーッ！！　化け物だ……　人食い鬼だ！！」　「私が化け物……　そう、なのですか……？」

「あなたは……　そうか、森に出た悪鬼をあなたが退治してくれたのですね！？　あなたは我々の救世主だ！」　「私……私は……」



特筆すべき特徴がある。
二人、あるいはそれ以上の人間が“そう”だと言えば、彼女は“そう”なる。
投影されたときに備わった特質であるのか、彼女がもともと“そう”だったのか
真相はわからない。

攻撃：二刀流　3d6+5　ダメージ：3d6+42
回避：3d6+6