本名:新 武将(アタラシ タケマサ)
ここではないどこかの戦国時代にいる主役にして脇役、聖人にして大悪人、大名にして木っ端足軽でもある可能性の一人。
ここはノルドの大宴会場。
そこでノルド王エーリクは酒をふるまい戦士たちを労っていた。
【エーリク】「同胞たちよ!飲め!騒げ!我らノルド艦隊は無敵だ!」
そういって鼓舞するエーリクはやや無理やりテンションを上げている様子であった。
それもそのはず現状の同盟はすこぶる状況が悪い。
エーリクの命令に嫌々従っているものの腑抜けた戦いをしている同盟諸侯。
ハルーシアとアロンヌを生贄に戦力を回復しつつある連合
孤軍奮闘し連戦連勝しているものの疲れているノルド軍。
唯一の良い情報は連合のオゼールが反乱を起こし連合に少し混乱が生じているということであるが想像以上に連合の混乱は少なかった。
それどころか着々と決戦の準備を進めているとの情報もあった。
前回『とある筋からの情報』で補給基地を正確無比に徹底的に叩いて追撃を断念させたが次に同じことは無理だろう。
考えれば考えるほど暗い情報しかないがそれでも頑張っているノルドの戦士たちを労うために声を上げるのであった。
そんな中、とてつもない凶報が訪れる
『ウルリカのノルド東部派遣艦隊全滅』『ウルリカ生死不明』『生存者・帰還者0』
その情報が来たときエーリクは憤怒の表情で酒瓶を叩きつけた
【エーリク】「我が娘が!同胞たちが!・・・ゆ、許さんぞ・・・連合め・・・」
空元気で元気づけていたエーリク、そして無理やりテンションを上げていたノルドたちが悲しみを怒りに変えて士気を高める。
各々の連合への怒りの言葉を発しながら酒を飲み、決戦に備え始めるがそれはあくまで『ノルドのみ』であり
この場に招かれていたフィルード・ラスタンシア・コーロフ・シェンムの代表者たちはその様子を冷めた目で見ていたのであった。
ハルーシア
今現在ハルーシアはお祭りの最中であった。
遠征に出ていたハルーシア・アロンヌの連合軍が帰還して家族との再会や武功を誇り住民達は勇者たちを祝っていた。
この戦いはアレクシス・ドゥーセの…いや、無能王アレクシスの尻ぬぐいが目的であり無能・恥知らず・臆病者のレッテルを張られたハルーシアの汚名返上の戦いであった。
被害が多かったが無事に戦いを終え、誰が見ても命がけで必死に戦っている姿を世界に見せつけたことで地に落ちていたハルーシアの信頼を回復させた。
それによって改めて連合の一員だと名乗れるようになったからだ。
そのはずだった・・・のだ。
ある一報が届くまでは・・・この日、アレクシスの名は忌み名を通り越してアンタッチャブルとなったのであった
【ペトロ】「皆、よくやってくれた!今日は飲め!騒げ!無礼講だ!それを散っていった仲間たちへの手向けとしよう!」
モブたちがおおっ!とテンション高く杯を掲げる。
ハルーシア万歳!とか連合の勝利に万歳と叫びながら皆が御馳走を食べ、酒を飲み、歌を歌う。
ハルーシア軍は連合の諸侯への誠意を見せるために常に強攻で戦い続けていたために犠牲の数は多かった。
仲間たちは数多く帰らぬ人となった。
その者たちにために、今生きる者のために、未来のためにと今一時は騒ぎ歌い楽しみ明日への活力としよう。
そんな悲しくも和やかであり楽しい宴が続いていたがヴァルドリンド…ベルンハルトからの使者が訪れ、告げた一報によって最悪の宴となったのであった。
【魔術師】「おやおや、まだ戦も終わっていないのに随分と賑やかな宴ですなぁ」
使者に訪れた魔術師の皮肉気な言い分にペトロを筆頭としたハルーシアの諸侯はムッとするが何とかこらえる
【ペトロ】「使者殿、今宵は戦の疲れを忘れる無礼講の宴会なのだ、済まないが危急の要件なければ後日お願いできないであろうか?」
それに対して魔術師は恐ろしく見下した表情で告げた
【魔術師】「いえいえ危急の要件ですとも。私が今無礼な態度をとっているのも貴方方を気遣ってのことなのですよ?…この書状を見ればわかります」
そういってペトロの書状を差し出す魔術師。
眉を顰めるペトロはその書状を受け取って見ると、顔が赤くなり、青くなり、真っ白になり、最終的には無表情になりワナワナと震えていた。
【ペトロ】「要件は受けたまった使者殿、ご気遣い感謝します」
激情を必死に抑え無表情でそう魔術師に告げるペトロ、そして無表情のまま側近のロード達に書状を差し出して目線で『読め』と語りかける。
回し読みで書状を読んだ諸侯たちは怒り狂って血管だらけになったり、真っ青になったり、涙を流したり、天井を仰いだりしていた。
一通り、読み終わるまでペトロは水を飲み、ワインを飲み、瓶ごとワインをがぶ飲みして気分を何とか落ち着かせようとしていた。
【ペトロ】「今からいうものは…ここに残れ、〇〇伯爵、××子爵、〇×子爵…」
ペトロは次々と名前を呼び上げていく。
今言った者たちは当初アレクシスを処刑しようとしたペトロに連名の血判でアレクシスの助命を懇願し聞き届けられないなら戦に協力しない!と
脅迫したものたちであった。
挙国一致して国難に当たらなければならず、それなりに数がいた助命派を無視することができなかったペトロは圧力に負けて永蟄居としたが…
当のアレクシスは蟄居先から脱走、条約へと裏切り、アルトゥーク軍に打撃を与えたとの報告が今来たのであった。
呼ばれない者たちは一時離席し、呼ばれた者たちは真っ青な顔でペトロ達の前に立ち処刑前の罪人の気分を味わっていた。
【ペトロ】「言ったよな!私は!あれほど言ったはずだよな!奴を処刑しなければ必ず禍根を残すと!それを貴様らは全責任を取るだの、戦いに協力しないだのと軽々しくごねた結果がこれだ!!」
【モブ】「し、しかしドゥーセ家の血を持つものを処刑するのは」
【ペトロ】「そもそも奴はドゥーセの家系から抹消されただろうがぁ!ヴァーカ!!」
【モブ】「で、ですがペトロ様も最終的には合意なされたはず…」
【ペトロ】「私にも責任はあるが貴様らに配慮して奴を助けた結果がこれだ!」
グラスをモブロードの頭に投げつけて叩き割る
【ペトロ】「畜生めぇ!!!」
ハァハァと呼吸を乱しながら血走った目で睨みつける
【ペトロ】「これで我々が先の戦で出した犠牲は全て無駄になった!!」
【ペトロ】「私は、民たちに、兵士たちに、ロード達に何と詫びればいい?」
【ペトロ】「貴様らに配慮した結果あの恥知らずがまた裏切りハルーシアの信用が再び地に落ちた等とどの面下げて告げればいいのだ?」
モブロード達を見回すペトロ。
血判を押した連盟書まで作って庇ったアレクシスがまた自分たちを裏切ったことに、そのせいでハルーシアがまた窮地に陥ったことになんと言い訳すればいいのかモブロードたちは思い浮かばなかった。
【ペトロ】「我々はアロンヌ西部からすら見下される立場になってしまっただろう…。」
【ペトロ】「…損害は回復してないが再度兵士を招集しろ、貴様たちには血判状の責任を取ってもらう。引いたら死刑、負けたら死刑、躊躇しても死刑だ」
【ペトロ】「もはや我々の汚名を晴らす道はただ一つ…あのハルーシアの災厄を…アレクシスという人の形をした災厄を殺せ!!!!無惨に!!慈悲なく!!どんな手段を使ってもだ!!」
【モブロード】「はっ、はい!!我らの名誉と誇りにかけて!責任を取らせていただきます!!」
この後ハルーシアの臣民に事情説明が行われ、休息もそこそこに再度軍を招集しオゼールへと攻め入る準備を始めた。
当然、楽しい解放された気分でいた臣民はアレクシスに、そしてそれを庇った者たちに激怒した。
アレクシスを庇った者たちは領民からすら罵声を浴びせられ指揮下の兵士たちからは恨みの視線を浴びる羽目になり戦場で散ることこそが救いといえるような状態にまで追いつめられることになる。
・・・もはやハルーシアの臣民たちのアレクシスへの憎しみは理性で抑えられる範囲に留まらなかった。
失望からの憎しみが、正真正銘の怨恨からの憎しみになり擁護したものや庇ったものへの弾圧は私刑の範疇を逸脱しつつあった。
決戦迫る!
オゼールが条約へと裏切り、アルトゥーク軍は多少の打撃を受けたとはいえ戦略的な勝利を積み重ねていた連合。
一方陸では終始押され続け、頼みの綱のノルド海軍も東部派遣艦隊が全滅した同盟。
条約が活発に動き始めたので手早くケリをつけたい連合と、これ以上の決戦の先延ばしは不利にしかならないと判断した同盟は
呼吸を合わせたように互いに天下分け目の大決戦を計画する。
着々と戦機が高まってくる中
ペトラたち条約は迂闊には動けずいた。
反乱の気配が収まらないオゼールとシスティナ。
決戦のための足止めに呪詛レベルの恨み言を唱えながら攻め込んでくるハルーシア。
連合・同盟からのアレクシス・マリーネへの接触。
パンドラや魔術師協会とはまた違う、うごめく何かの思惑。
全てが一つにつながるとき、また新たな戦乱が広がろうとしていた。
グランクレスト戦記ファイナルシーズン 新世界に至れ 三話 這いよる混沌
己の信念、クレストに灯せ!
英雄よ、混沌を沈め、皇帝へ至れ!
PC1 ペトルーシュカ 因縁 『悲哀王』 ペトロ
彼を一言で表すなら「哀れな王」であった。
弾劾会の時に面識が出来たがその時の彼は彼のせいではないのにひたすら頭を下げ、罵声に耐え、不甲斐ないを通り越した元主君に憤り唇を嚙んでいた。
そんな彼の、彼らの努力を台無しにしたのが自分だ。
『アレクシスとマリーネの婚姻による和平』。理想が間違っていたとは思わない。
しかし現状を良くしようと死に物狂いで戦い、信用を取り戻そうとしたハルーシアの人々をあざ笑うかのように
マリーネを餌にアレクシスを条約へと裏切らせ、理想を実現させようとした結果、ハルーシア軍が万近い犠牲を出した戦い全てを無駄にした。
これは変えようのない事実だ。
そんな彼が兵を率いてオゼールへと攻め込んでくる…。
もはや和解の余地はないのだろうか?自分の理想が間違っていたのだろうか?
蠢く影が言うように自分は他人に不幸しかもたらさないのだろうか?
PC2 ウィル 因縁 『望まれぬ愛』アレクシス&マリーネ
いま世界で一番憎まれている夫婦であるアレクシスとマリーネ。
マリーネは奮戦空しく負けただけ故に汚名は少ないがアレクシスはもはや擁護しただけで袋叩きにあうレベルで憎まれてしまっている。
だがそんな二人に接触してくる者たちがいた。
連合の強硬な方針に不安を感じる者たちやエーリクの強引な統治についていけないものたち。
全てが事実ではないだろう。
しかし今の条約が一枚岩ではないように同盟や連合も一枚岩ではない。
そこに活路を見出すしかない。
バールズを操っていた影が蠢くならば必ず断片的な情報の中に真実があるはずだ。
PC3 レーリル 因縁 『戦争狂』ゲイル
因縁の相手であるディゼニスがオゼールの傭兵を率いて反乱を企んでいる言う情報をハアトからの遺言を受けたレーリル。
そんな中反乱を鎮めるためテオが帰還したシスティナではより反乱の火が燃えあがっているとの情報を聞く。
テオ・コルネーロのカリスマをもってしても中々沈められないとは一体どういうことだ?
疑問を抱いているととある情報がもたらされた。
『戦争狂』ゲイルがいる・・・と。
ディゼニスが個人の誉れのために手段を問わないならゲイルは戦争という状況を作るために手段を問わない最悪の傭兵だ。
この二人が組むようなことになったら・・・だがどちらから対処すればいいのだ?
OP
ペトラ 悪夢を見る ベルンの覇道ルートが達成されたの世界に精神だけが飛ばされる。その結果彼が平和を作ったことを嫌というほど見せつけられる。
ウィル 連合により
『邪法か何かで復活させたマリーネを使ってアレクシスを裏切らせ世界を混乱に陥れようとしている』
『結婚による和平を謳っているが実際は自分が権力を握るための方便』等と宣伝されており連合・同盟共に不信感を出している
そんな中、アロンヌのルクレール伯ギャラスやシェンムのユーティライネン伯エーラ等が訪ねてくる。
レーリル
旧ジェラルド領・フィルク領の巡回を行っている
人望があった二人のロードを討ち取ったためにそこかしこで不満の火種が燻っていた。
これもディゼニスが煽っているのだろうか?奴らしくない手段だとは思う。
そんな中、システィナで最悪の傭兵ゲイルが跋扈しているという話を聞く。
まさか連動しているのか、と疑問を抱く
ALL 連合と同盟が決戦を挑む趣旨を伝えられるが今現在自分たちではそこに大規模介入はできないであろうことを宣言される
そして地固めのために様々、連合や同盟から勢力を引き抜くためにあらゆるミッションをこなさなければならない。
ミッション
・情報収集 国内
・情報収集 国外
・国外前提 ハルーシア軍の陣営と様子
・国外前提 システィナの現在
・国外前提 ハルーシアの闇
・国内前提 ディゼニスの跋扈
・国内の安定 国内やってるなら+
・
・ルクレール伯らの交渉 国外+
・ユーティライネン伯らの交渉 国外+
・
・条約のロード達との折衝
・
|