性格はお人好し。苦労人気質あり。
強運の持ち主。ただし金運はある意味ない。

現在は滅んだ小さな国の出身。一般人の生まれであり幼少時は運が異様に良い以外に特筆するような出来事はない。
成人してからは兵士として働いていた。
滅んだ原因は、王国内で魔境が活性化したためである。なぜそれが起きたのか彼は知る故もなかったが。
王国内であふれた怪物と戦っているうちに、気づけば魔境の最深部へ。そこには息絶えたロードたち、そして虫の息の状態の混沌核だった。
幸いにして彼にはまだ気づいていなかったため、己の出せる最速で不意を打ち、とどめを刺しにいった
・・・結果として、不意打ちは成功した。しかし攻撃の瞬間に気づいた相手が最後の力で彼に致命傷を負わせたが。

倒れた彼はこんなところで死ぬなんてついてない。今まで運が良かったからその反動がきたのかな、などとどうでもいいことを考えた後に
死にたくないと強く思った。どうすることもできないことはわかっている、しかし、思わずにはいられないのだった。
その強い願いに混沌核が引き寄せられたのか、目の前に混沌核が見えた、気がした。それはすうっと自分の中に入っていき・・・そこで彼の意識は途絶えた。

目が覚めれば、そこは廃墟だった。自分が生まれてからずっといた国だとわかったのは、崩れた王城跡を見た時だった。
自分に邪紋が刻まれていること、そして祖国が滅びていることに気づき、その日は大声で泣いた。
自分が愛した国を、そして世話になった大切な人たちを守れなかった悔しさと、生き残れたという安堵で一晩中泣いた。

その後、邪紋使いとして傭兵団に紛れ込み、旅をすることになる。
死ににくい体を得たということで調子に乗って死にかけてたまたま通りかかった傭兵団の少女に助けられるというなかなか情けない形でだったが。
ちなみに、借金を返すべくいろいろ仕事をこなしているが、何故かお金が入った日に限って何らかのトラブルが有り、散財するハメになる。
（ただし、最低限返す分は必ず残るという、運がいいのか悪いのかわからない状況に陥っている。借金が一向になくなる気配はない）
自らの理想はどんな災厄からも大切なものを守り通せるようになること。そして、自らも死なないこと。
厄介事が多くあるこの世界で、あの時と同じ後悔をしないために青年は今日も理想を追いかける。