現代日本出身の外交官。

幼少期は両親が詐欺にあい多額の負債を負った為極貧の生活を送る。
バイトをしながらも見事大学を卒業し、目指したのは外交官。
両親が騙されたその弁術を、むしろ体得し国益の為に活かそうとした故の選択だった。
そして外交官として下積みを終えやっと実際の交渉の一端を任せられる様になってから気付いたのだ。
この国には交渉材料（武力）が足りない。
無論戦争なぞやっていいものでは無いしそれを避けるための交渉だが、それでもやはり「ゴリ押しは出来ない」と思わせる交渉材料は足りないのだ。

そう考えているうちにふと気づくと見知らぬ土地、アトラタン大陸へ投影されてしまう。
手元には一挺のアサルトライフルと、愛車のCBRだった。
そしてこの世界を見ていくうちに思うのは、「武力を振りかざすだけの非効率なロードが多い。」

ひょんな事からエーラムに招かれてこの世界について分析していくうちにその思いは強くなっていった。
そんな折ある一人の英雄たる人物の噂を耳にする。
そのロードへ仕える事が出来れば、私は更にその国を強くすることが出来るだろう。

そう確信した彼は異界の知識を引っ提げ、そのロードの元へバイクを駆って向かった。