容姿:髪型は帽子を被るために黒髪のオールバック、顔立ちは容姿端麗とは言えないがすっきりと瘦せている。体系は中肉中背、常に法衣を纏っている。

経歴:幻想連合(ファンタジア・ユニオン)におけるアロンヌのルクレール伯に仕える従属君主の家に生まれたが、先代の当主だった父親が大工房同盟(ファクトリー・アライアンス)との戦いで戦死したことで人生が一変した。幸い主家の援助で経済的に困窮することはなかったが、爵位は下がり貴族としては没落した。三男だった彼は当初騎士を目指していたが、家族の勧めで当時空位だった地元の聖印教会の司教になった。この時イスメイアに赴いて叙階を受けており、教皇ハウルやクレア・シュネージュなど教会に関わる人々と知り合った。司教区に赴任した後は教区の改革に取り組み、教会の政治的権力を高めるためのロビー活動などを精力的に行った。この功績が認められ、37歳で枢機卿に叙階された。

その他:現実主義的かつ冷徹な政治家で、聖職者でありながら「王権の拡大」と「盛大への意志」を信条としており、これに従わない者には容赦しない。その一方で、仕事には無私の人で、人の上に立つ者としての広い度量も兼ね備えている。性格は内気で癇癪持ちであり、時にはそれが塞ぎ込んだり、泣き出すなど別の形で現れることもあるが、こうしたことを政治的な演技に利用するしたたかな面もある。
上述のように教会の一員として政治活動をして来たために、魔法師協会(メイジ・アカデミー)から危険人物扱いされており、加えて中央集権を志向する考えから封建的な貴族からも煙たがられている。しかし、先の政治的手腕の他に文学や芸術を支援したり、学校の校長を務めるなど文化面にも多大な影響力があるので、教皇ですら彼を排除することはしていない。