【容姿】
・名前：ティラン・カイゼル・ディスポート
・身長：150㎝
・体重：秘密
・瞳： 黒
・髪の色：黒
・家族構成：なし

【人間関係】

【身体的特徴】
銀色の腰の長さまである髪の毛をゆるくまとめている。
顔立ちはまだ少女といってもいい。鎧に隠されているが、その体型は女性らしいものである。
騎馬を駆り、鎧を纏い槍を持ち前線に立つその姿は一人の戦士であるが、残念なことに
その手の才能はない。

【性格の特徴】
「表」
尊大かつ傲岸不遜のようにふるまっている。
自信家。負けず嫌い。意地っ張り。
人の意見にも耳は傾ける柔軟性はある。

「裏」
控えめ。おとなしい。楚々としている。
かわいいものが好き。特にぬいぐるみ。
趣味は刺繍、生け花、お茶、料理。

【生い立ち】
君主としてのディラン・カイゼル・ディスポートが生まれたのは今から約１年前のことである。

１年前、リヴァージュ国は内乱の憂き目にあっていた。幸いにも、学院に留学していたティラン自身には
被害が及ばなかったものの、その国を分ける内乱によって、リヴァージュ国は自滅の道を進み始めていた。
現王はもちろん、有力な継承者は死に絶え、管理不行き届きということで領地も縮小された。
人口も流出し、結局、終わった後、残ったのは５０人ほどの人口、村といっていいほどの小さな領地、そして、直系の継承者はティラン１人であった。

学院時代のティランを知る者は口々にこう言う。おとなしい、無口、控えめ、楚々としているなどである。
実際、彼女は一年前まではそういう生来の性格であった。趣味は刺繍、生け花、料理、といった、平凡なおとなしい優しい少女であった。
しかし、平凡であるがゆえに、彼女は、残ってくれた民を見捨てることはできなかったのである。
そして、彼女は一つの決断を下し、結果、１人の君主となったのである。

この時分は正直、たった14の少女が、いきなりまとめあげられるわけがないと誰もが思っていた、が。
1年かかったものの、彼女は、徐々に周囲にその実力を認めさせた。自ら精力的に動き回り、父のコネで優秀な人材をスカウトし、土地を切り開き、資源を確保し、ちまちまと功績をあげ、ようやく、アカデミーのサポートを得るほどになったのである。
彼女の父の旧友である、ヴァルナ伯の口添えもあったが、それを差し引いても、彼女は1年かけて君主としての実力を身に着け、ようやく、腰を落ち着けたのである。

一応、自分がおらずとも、『なんとかできる』人材は数名確保した。頃合いであろう。
そもそも、ヴァルナ伯とはある約束の元、領地に関することの口添えを得る代わりに、有事の際はヴァルナ伯に協力する、と。
このような理由で、彼女は、ごくたまに、自ら戦地へと赴くのである。