第２話で受領した経験点を使っての成長が完了していること
国データの成長が終わっていること
第３話の方針が決定していること

　――ミュステルム、魔境「海の森」を平和的領有。
　その一報は周辺国家を駆け巡り、瞬く間に誰もが知るところとなった。

　これにより、ガイウス率いるミュステルムを取り巻く周辺小国家の反応はほぼ三分となった。
　すなわち――協会やオーデンレーンとの反目を予想してより距離を置く国と、協会よりもミュステルムを寄る辺として選ぶ国、そして一見はミュステルムと距離を置きつつも影から友好を結ばんとする国である。
　何にせよガイウスの実力が示されたことで、結果的に以前よりは協力的な国が増えたものの、オーデンレーンおよび協会との表面上の対立は避け得ない絵面となりつつあった。

　とはいえ、外交的な難癖はあれど、即座に宣戦布告があるわけでもない。
　新しい仲間を加えたガイウスと愉快なハーレムのメンバーは、海の森を領有したことによる様々な影響を整理し、新しい施策の策定や制度作りに奔走していた。

　――事件が起きたのは、その最中である。
　“最大級の開拓村グレイスウィードから定期連絡がなく、様子見に向かったユーレン男爵までもが戻らない”と――